第5回:毒を使えば、得をする──定期券とリボ払いの話

経済

毒を飲んだら、終わり?──違ぇよ。読んで飲めば、それは“効率”って名前の毒を使って、得をしたことだ。

実際に俺はリボ払いで、定期代を浮かせたことがある。そう、毒を使って、得をしたってことだ。
ただしな、それは制度を読んで、構造を理解した上での話だ。つまり、意図的な毒の使用。無知な奴の事故とは違ぇ。

定期券ってのは、まとめて払えば割安になる。1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月──数字は明確だ。
でも、まとまった現金がキツい場面もある。そこで俺は“リボ”を選んだ。
年利18%。確かに毒だ。でも、月々の支払い上限は自分で決められる。

表をみてみろ。ここでは東京駅から東京都府中市にある府中駅までを計算してみた。

東京−府中の通勤定期
2025年5月14日時点東京−府中の通勤定期
2025年5月14日時点

リボ払い、定額2万円。
終わったから、総支払額は89,019円。

対して、毎月1ヶ月定期を6回買い続けた場合……
16,510円 × 6ヶ月。合計は99,060円。

比べてみろ。リボ払いの方が、10,041円も少ない。まあ、4ヶ月までは3,490円多いが。
これが“毒を制御した者だけが使える妙薬”──薬ってやつだ。

だがな、まだ終わらねぇ。

「すべてのものは毒であり、用量だけが薬との差を決める」

6ヶ月定期を最初から一括で買った場合……金額は85,460円。
リボ払いの89,019円より、3,559円高くつく。──これがまさに毒ってやつだ。

結果、定期代を一括で払っておきながら、支払いは分割。手数料は確かに発生したが、それ以上に“割引の利益”が上回った。
つまり、毒の副作用を理解し、それ以上の薬の効能を狙って飲んだ──計算ずくだ。

それでも「リボ払いは悪だ」と決めつける奴がいる。そりゃ、読まずに使えばそうなる。説明を飛ばし、計算を放棄し、感覚で突っ込めば喰われるのは当然だ。

“知ること”が唯一の防具であり、“読むこと”が攻撃手段だ。

だが俺は読む。読むことで“選べる”ようになる。逃げるんじゃねぇ。読むんだ。

読むことでしか、毒は制御できねぇ。喰われたくなけりゃ、まず読む。それが読む者の流儀だ。
毒を読むやつだけが、毒を使える。使える奴だけが、毒を味方につける。
そして──毒を味方につけるになりえる者だけが、この社会の歪みを“逆手”に取ることができるんだよ。

ルールは平等じゃねぇ。知ってる奴と知らねぇ奴で、結果が変わる。金が回る。
だったら読め。逃げるな。読むことが、この世界で“喰う側”に立つ最低条件だ。
読んだ上で、それでも使わないなら、それは選択だ。だが読まないで使ったら、それは自爆スイッチだ。

“知ること”が唯一の防具であり、“読むこと”が攻撃手段だ。
お前が何に耐えられて、何に喰われるのか──それは、お前が何を“読んだか”で決まる。

詳しいリボの制度設計や契約条項について詳しくは、日本クレジット協会などの情報も参考にすると良い。

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