「見てもいないくせに語るな」──語りを知らずに“物語を斬る者たち”へ:序章

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知らずに語る、その“無知の確信犯”たちへ

お前はその物語を見たのか?
……いや、見てもいないな?
にもかかわらず、口を開いた瞬間こう言っただろ?
「セリフだけ? はい文学じゃない」
「動かないキャラ? はい手抜き」
「そもそもスマホのゲームなんて」
笑わせるな。
お前が見下してるのは、他人の想像力そのものだよ。

形式を見ただけで中身が分かるとでも?

確かに、スマホの画面に立ち絵がぽつん。
セリフが数行。
BGMは軽いし、地の文もない。
──それだけで、
「これは文学じゃない」「演劇じゃない」「物語じゃない」
そうやって切って捨てるための判断材料には十分だったか?
だったら、訊こうか。
お前は“語り”の定義を、どこまで知ってる?

“知らない”のに“語れる”と思っている、それが最大の矛盾

お前は体験してない。
けれど断定する。

  • セリフしかないから中身も薄い
  • 動かないから感情も伝わらない
  • 短いから考察も浅い

どれも、“自分が想像できなかったこと”を作品のせいにしてるだけじゃないか?

想像力がないのは、お前の方だ

物語ってのはな、
豪華な作画やナレーションの有無じゃない。
語り手と受け手のあいだに“想像の回路”がつながるとき、
そこに物語が生まれるんだよ。
にもかかわらず、
お前はその回路を一度も通していないのに、
「これは浅い」「これは文化じゃない」なんて、
よくもまあ、そこまで言えるな?

だから俺が代弁してやる、“矛盾の声”をな

この連載では、お前が言いたいことを先に全部言ってやる。
「セリフだけのストーリーなんて陳腐だろ」
「スマホゲームなんて子供向けだろ」
「YouTubeのアニメ? あれは暇つぶし以下」
──いいだろう。
俺が代弁する。徹底的にな。
そして、その言葉を論理ごと叩き返す。

なお、“答え”は最後に出す

この語りの旅の最後に、
お前が最も軽んじてきた“ある存在”を、
俺は“語りの正体”として突きつける。
それは、
お前が「知っているつもり」でいたくせに、
中身を理解していなかった、語りの原点だ。
今はまだ言わない。
だが、覚悟だけはしておけ。
語らずに語る者よ──その無知は文化の敵だ。

次回、第1章:“文学”って言いたいだけ病──切り捨てるためのラベル遊び。これを読め。

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