代弁者

日本だけレベルダウン

第3章:原作×UI×制作──“語っているのは誰か”が問われる三層構造

──さて。今回は、“日本アニメ”って本当に“日本の物語”なのか?という疑問から始めよう。本記事では、『俺だけレベルアップな件』を例に、韓国原作・英語UI・日本制作という「三層構造」に着目し、現代アニメにおける“語り”の主導権がどこにあるのか...
日本だけレベルダウン

第2章:英語UIは神の声──アニメに現れる“語りの支配階級”

『俺だけレベルアップな件』を視ていて、ふと気づいたことがある。経験値、スキル、クエスト──これらの「ゲーム的UI」、すべて英語で表示されていたんだ。ちょっとした演出? 違う。これはつまり、この物語における“神の言語”が英語であるということだ...
日本だけレベルダウン

第1章:なぜ“東京”に日本語がない?──文化の主導権を奪う構造とは

……なあ、ちょっと訊いていいか?「あの風景、“東京”だよな?」って──見た目はたしかに東京っぽい。でも違和感がすごいんだよ。看板、標識、広告、張り紙──全部アルファベット。……なあ、どこに“日本語”があるんだよ?つまり、それってさ──そこは...
日本だけレベルダウン

序章:日本語で語られない物語──“レベルダウン”の真犯人は誰か

本記事では、アニメ『俺だけレベルアップな件』を題材に、「語りの主導権が日本に残っているのか?」という代弁をする。 韓国原作・英語システム・日本制作という三層構造に着目し、私たちが“日本アニメ”と信じているものの中身が、実は日本の物語ではなく...
語りの文学

終章:語りはまだ生きている──落語的構造が息づく現代文化論

昭和は文化の時代だった、ってな。……あのさ。お前、今この時代をちゃんと見たこと、ある? スマホの中にある“想像力の爆弾”セリフだけのアニメ。静止画に近い演出。コメント欄の一言。限られたフレーム、短い秒数、削ぎ落とされた演出。それでも──想像...
語りの文学

第6章:全部“落語”だった──語りの文化は形を変えただけ

ここまで散々、語ってきた。セリフだけで動く物語。地の文がない作品。コメントの叫び。痛い語彙。「浅い」「チープ」「文化じゃない」──お前はそう言った。 ……でもな。その全部が、実は“古典”の形そのまんまだったら──お前、どうすんだよ。それはな...
語りの文学

第5章:“痛い”奴にしか見えない文化がある──未成熟さの暴力性

……ふっ、また笑ってやがるな。「尊い」とか「無理」とか、語彙が終わってるってか?いいか、お前みたいに冷静で整った言葉だけを“文化”って呼ぶなら──そんなもん、死んだ魚の目をしたカタログと変わんねぇよ。感じちまったんだよ。だから叫んだ。未熟だ...
語りの文学

第4章:「泣いた」で済ますな──感情の受け手になる覚悟はあるか?

コメントは「思考」じゃない。「叫び」だ「“泣いた”だけ? それで感想かよ」と思っていないか?──なぁ、「泣いた」ってコメント、見たことあるか?何も書いてないように見えるだろう。でも、俺には見えるんだよ。“そこに在るもの”が。それはな、思考じ...
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第3章:地の文が泣かせるわけじゃない──語られぬ情動の読み解き方

「これ、地の文ないじゃん」「説明ゼリフばっかじゃん」「なんでそれで泣けるの?」──そう言ったよな、お前。じゃあ、俺が見せてやるよ。“語られてない部分”こそが、一番深い物語を生むんだってことをな。それでもだ……地の文がない。それがどうした?わ...
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第2章:キャラは動かない。語りで動かす。それが“演出”というものだ

「お前はまだ、キャラが“動いた”瞬間に立ち会ったことがないのか? ……だったら俺が証人になる。そう、“語られなかった”物語を、俺は“見た”。──だから語る。俺の目と、耳と、魂で体験した、あの“声”の話をな。」ここで語るのは、「お前もわかれ」...